アクティブシニアのための心臓病読本

第 3 章 高 齢

ロコモとフレイル 立ったり歩いたりが困難になると社会参加に支障をきたすようにな ります。もともと関節や筋肉、神経などの運動器が衰えて移動能力が 低下した状態を整形外科の領域ではロコモティブシンドローム(運動 器症候群)と呼んでいました。年齢が進むと当然ロコモティブシンド ローム(ロコモ)は多くなります。ロコモでも運動機能が低下するこ とにより移動が困難になったり転倒のリスクが高くなり、ひいては介 護が必要になるケースもみられます。サルコペニアは特に加齢により 筋力や筋肉量が減少した状態ですから、ロコモの方が加齢によってサ ルコペニアの状態になることも十分考えられます。ロコモもサルコペ ニアも要介護となるリスクがありますが、早めに診断して食事を改善 3

者の

図2 フレイルの3つの要因

身体的 フレイル

サルコペニア ロコモ、 オーラルフレイルなど

精神心理的 フレイル

社会的 フレイル

抑うつ 認知症など

独居 閉じこもりなど

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