アクティブシニアのための心臓病読本
果がありますから心臓病の人にもお勧めです。運動中のケガに注意し ながら行えば、運動は高齢者に多くのメリットがあります。集団で行 えば運動を通じた仲間づくりもできます。 この年でスポーツジムに通うのは気後れする、とかスポーツジムに 通って運動する時間がない、というシニア世代の方も多いでしょう。 そういう方も心配はいりません。歩くことも立派な運動です。私が 毎日行っていることは家、職場、学校と駅の間の距離を歩くことです。 なるべく早足で歩き、駅のエスカレーターやエレベーターは使いませ ん。親切な駅員さんとの会話は気分がいいものですし、駅にはさまざ まな情報が集まります。人々のファッションやいろいろな催し物、季 節の移ろいが分かります。車を使わない分エコな生活も出来ます。寿 命を全うするまで介護を必要とせずに、身の回りのことを自分で行い、 自分の足で歩く生活を送りたいものです。またポストコロナ時代を見 すえて、コロナ禍でなおざりになった食事と運動の両面を見つめなお したいものです。 まとめ 超高齢化社会となり長寿時代を迎えたわが国では寝たきりで介護を 受ける高齢者も急速に増えています。その原因の一つは過去の間違っ た生活習慣にあるといえます。禁煙を心がけて、アルコールの飲み過 ぎを控え、食事は野菜 ⇒味噌汁 ⇒ 主菜 ⇒ ご飯の順で食べて(ベジ タブルファースト)、食後高血糖を防ぎましょう。運動にはさまざま な効用があります。どこへでもなるべく早足で歩いて行くといろいろ な人や情報にも出会い気分も良くなります。寿命を全うするまで介護 を必要とせずにポストコロナ時代を健康的に過ごしたいものです。 5
第 1 章 高 齢
者の
食
事
と
運
動
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