アクティブシニアのための心臓病読本

第 4 章 高齢者 の 心臓病 この章は、いよいよ本題の心臓病についてです。心臓病 にはさまざまなものがあります。心臓病は加齢にともなっ て多くなると考えたほうがよいでしょう。加齢にともなっ て心臓や血管に好都合なことが増えることは、残念ながら ないからです。心臓の筋肉(心筋)には次第に線維組織が 増えたり(線維化といいます)、アミロイドという成分が 沈着すると収縮する力が弱くなります。心臓の弁はゆるや かに加齢変性して、弁は狭くなったりゆるみがでてきます。 血管はやがて動脈硬化を起こして狭くなったり閉塞したり します。ここではシニア世代の方に多い代表的な心臓病と それに対する治療法を取り上げたいと思います。 …

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