アクティブシニアのための心臓病読本
200 安静時 中央値 図5 年齢と安静時の心拍数 図6 運動中の心拍数の変化 心 拍 数 心 拍 数 20~30歳 130~135 心拍数/分 150 130 70 心拍数/分 健常者
中央値
70~80歳
65
100
100~105
50 70
70
60
60
0
55
安静時
最適運動強度
最大運動強度
20
40
60
80
90
運動強度
年齢
成分:アドレナリン)が働くと心拍リズムは速くなり、副交感神経 (放出される成分:アセチルコリン)が働くと心拍リズムは遅くなり ます。運動したり精神的興奮で心拍数が増加するのは交感神経の緊張 が高まるためです。自律神経の機能障害や酸素供給の障害(虚血)な どにより刺激生成が乱れると不整脈として現れます。 心拍数は成長や身体の活動によって変化します トリビア ❶ 。健常 者の安静時のおおよそ1分間の心拍数は、新生児では120~140、乳 児:110~130、幼児:100~110、学童:80~90.成人:70~ 80、高齢者(70歳以上):60~70です 図5 。 運動をすると運動強度の増加につれて心拍数は増加します 図6 。最 大運動時の心拍数は健常成人以降ではおよそ [220-年齢]で30歳以 上では運動習慣者は[205-(0.5x年齢)] の計算式で推定出来ます。 70~80歳では140~150/分ですが運動習慣者では165~170/分にな ります。加齢による心拍数の減少は運動習慣により予防できるのです。 高齢者では心拍数の減少がみられますが、その原因の主なものは、洞 房結節細胞数の減少、アドレナリンに対する感受性の低下(アドレナリ ン受容体の減少~変性)、基礎代謝の低下などが考えられています。
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