福岡県農業機械商業協同組合 70周年記念誌(仮)

70周年そして 100周年へ向けて

福岡県農業機械商業協同組合創立70周年を迎えられました 事を心よりお喜び申し上げます。 人の年齢に例えれば 70年は『古希』と呼ばれますが、か つては70歳まで生きる事が難しく『希(まれ)』は、『めっ たにない・珍しい』の意味で『70歳まで生きるのがまれな 事』と言われたそうです。 昭和28年の発足以来、長く険しく決して平坦ではない道の りを継続され、組合活動を通じ福岡県農業の発展に貢献され てこられました歴代の役員・組合員皆様方のご努力に敬意を 表し、同時にこの70周年という節目の年に当組合の役員とし て活動させていただいている事に対しまして大変光栄に思い ます。 今、日本の農業を取り巻く環境はこれまでに経験した事の ない著しい変化の真っ只中にあり、いち早く変革を迫られて おります。ここ福岡県も決して例外ではございません。 担い手農家の減少・耕作放棄地の増加についてはこれまで 何度も指摘されてきた課題ではございますが、それらに加え て、昨今の大規模自然災害・地球の温暖化・新型コロナウイ ルスによります生産・消費の変化等あらゆる課題に直面して おります。それらの問題解決へ向けて食料の安定供給を図る 為に、農業機械を扱う私たちに果たされる責任が全く無いわ けではございません。 この様な環境下、当組合の役割としましては国が提唱をし ている環境や健康に配慮をした『SDGs』や持続可能な食糧 システムの構築『みどりの食料システム戦略』と共に『農』 に携わる私共がまずは当組合内で『未来の農業』について関 心を持ち、農業従事者の皆様へ正しく適切な情報を提供して 行く事も重要な責務のひとつであると考えます。農業機械販 売会社として農機を販売するだけではなく、『食』というも のにこれまで以上に関心を持ち、これからの未来に安心・安 全な食生活を送れる環境作りをサポートして行く事が重要で はないでしょうか?これらの問題提起・解決には、私たち組 合員同士の垣根を超えたコミニュケ-ションも欠かす事はで きません。 70周年は通過点に過ぎず、今後も継続して今ある課題と正 面から向き合い解決を図り、そして未来の明るい福岡県農業 と当組合が存続し90年~100年を迎えられます様、皆様御一 緒に頑張ってまいりましょう。

福岡県農業機械商業協同組合 副理事長 野澤修一

10 70 th Anniversary

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